<観劇レポート>シアター・ミラクル「ミラクル祭’19(ミラフェス’19)」B.ver
【ネタバレ分離】
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。観た芝居の感想です。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | 新宿シアター・ミラクル |
題 | ミラクル祭’19(ミラフェス’19) |
バージョン | B ver |
オムニバス1 | 『名前の無い名前を呼ぶ冒険』 脚本 目崎剛(たすいち) 演出 奥田悟史(劇団ミックスドッグス) |
オムニバス2 | 『ルージュド・ガールと落下傘』 脚本 加糖熱量(裃-這々) 演出 池田智哉(feblabo) |
日時場所 | 2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)---新宿シアター・ミラクル |
シアターミラクル?
シアターミラクル主催の公演のようですが、公演について情報はありませんでした。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載がありました。
『名前の無い名前を呼ぶ冒険』
転校。
それは、学生にとっては世界が丸ごと変わってしまう一大事。
どうしたら友達ってできるんだろう?っていうか友達ってなに?
どこから?いつから下の名前で呼んでいいの?!
思春期真っ只中の女子高生が友達のラインを見極める!『ルージュド・ガールと落下傘』
ーー今日くらいは覚束なくてもいいじゃないの
明日にはどうせ 地に足が着いちゃうんだから
観劇のきっかけ
feblaboや、たすいち、ミックスドッグスなどが集結して公演しているので、観劇を決めました。
ネタバレしない程度の情報
上演時間・チケット価格・満足度
観劇した日時 | 2019年4月24日 20時00分〜 |
価格 | 2500円 全席自由/指定(事前にネット予約) |
上演時間 | 65分(途中休憩なし) |
個人的な満足度CoRichに投稿 | ★★★☆☆(3/5点満点) |
客席の様子
幅広い世代の、一人客が多かった気がします。終演後、面会のために開場に残る人が多かったので、関係者が多かったのかもしれません。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観劇できる舞台です。
感想(ネタバレあり)
2話オムニバス。
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『名前の無い名前を呼ぶ冒険』
転校してきた佳乃子が、友達になった不良の、あずみの名前を呼ぶまでの物語。
転校してきた不安と、レッテルを貼られている不良の辛さと、そこに産まれる友情を、ミクドクっぽい(?)演出で、軽快に走り回るのは、観ていて清々くて。この微妙な綱引きの関係の、カタルシスは物凄く理解できるんだけれども。なぜ名前で呼べないんだろうか、という問い。動機に対する障壁が、今一つ理解できずで、ああ、こういう関係性もあるよな、っていう風に淡々と観ていたら、物語が終わってしまったかなぁ。「できない理由」がもう少し明確じゃないと、何だか心に迫るものは生まれないんじゃないかなぁ、というのが率直な感想。
幾世優里、何故に彼女は、走り抜ける女子高生がここまで似合うんだろうか。もう、ミクドクと言えば学園モノで制服姿、っていうのが定石かな。金森優依、あれどこかで見た人だなぁと思ったら、先日のミクドクの「ナイゲン」で、3148をやってた女優さんではないか。「ナイゲン」では普通に可愛いなぁと思ってたけれど、ここまで、ここまで、ここまで変化を遂げてしまうのね。女優さんは怖い。
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『ルージュド・ガールと落下傘』
不器用な女性と、その女性と関わることになった男性との時間を、少し飛び飛びの時間軸で綴った物語。
不器用で、自分の感情を表せなくて。そんな先輩に、僕は恋心があったのか、なかったのか。お互いが恋していたのか、いなかったのか。そんな不確かな時間。ただ、お互いがお互いに必要だった事だけは、確か。その時間の追憶を、もう何かが決定的に失われてしまった時間から振り返る。オレンジ色のワンピースと、口紅とが、何処か失われてしまった物を象徴していて、切なかった。
ただ、先輩の魅力はヒシヒシと感じるんだけれど、それ以上迫るものが見当たらずなので、細かい動作とか、表情に、惚れていくのを楽しむお芝居になってしまった。気が付くと、猫多ユウ演じる先輩の魅力を、みんなで眺めるお芝居、っていう風にとらえてしまった。物凄く味のある女優さんだと思ったけれど。もう少し深い物語を、演劇に求めている自分としては、物足りない、という感情が圧倒的に心の中を占めてしまった。
猫多ユウ、キャラメルボックスの、坂口理恵に声と演技が似ているなぁ。役では現れない表情は、どんな感じになるのかなぁ、と思ってしまう。別の役を演じているところを観てみたいなぁ。
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2本オムニバスとしては、役者さんの魅力は楽しめたのだけれど。物語を観に行きたいと思う自分としては、ちょっとパンチ力不足だったかな。